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Fグループ電子工作講座

秋月電子SH7125ボードで始めるマイコン開発

外部装置の接続準備(2)工具編

前回電子材料編の続き。
今回は工具関係。
半田付けを開始するまでは不要ですが事前に用意しておきましょう。
いい仕事にはいい工具が必要になりますが結構お金がかかります。

半田系一式

・半田ごて
・半田
・こて台
・熱収縮チューブ
・半田吸い取り器
・スイッチ付きテーブルタップ等
・ヒートクリップ

その他工具

・ニッパー
・ラジオペンチ




半田系

半田ごて

もちろん半田付けに使用。
ニクロムヒーターセラミックヒーターがありますが、何故かコテ先がきれいなセラミックヒータータイプをお勧めします。ニクロムヒーターの倍ぐらい値段が違ったりしますが、半田付け作業のストレスが全然違います。
セラミックヒーターで急速加熱が可能な白光の半田ゴテ No.984-01が便利。
Amazonで1700円ぐらい。
秋月で買うならgootのTQ-952300円
白光かgoot(太洋電機産業)を選ぶ事になります。私は白光派。

半田

もちろん半田付けに使用。
ユニバーサル基板で使用するなら0.8mm~1mm程度が良いでしょう。
鉛フリーは融解温度が高く作業性が悪いので初心者にはお勧めできません。

こて台

半田付け作業に極端な影響を与えるこて台。
半田ごての配線はかなり太いので結構引っ張られる。
軽いコテ台とか、上から載せるだけのコテ台だと、電線に引っ張られてコテ台が動いたり、半田ごてがコテ台から落ちて周りのものを溶かしまくったりストレスMAX!
セラミックヒーター用でしっかりしたコテ台を買いましょう。
セラミックヒータータイプ専用 はんだこて台 ST-771400円
HOZANのH-5ヒートコントローラーが今まで使った中での最高傑作。
いつか買いたいなと思っていたら、生産中止になってしまいました。
給水用につる首ボトルもあると便利です。

しかし、軽いコテ台マジふざけんな!

熱収縮チューブ

配線の短絡防止はもちろんの事、半田付けをした部分の補強にも。
1.5mm、2mm、3mm、4mmと揃えておくと便利です。
いつもはオーム電機製をホームセンターで買ってます。

半田吸い取り器

半田吸い取り線の方が安いのですが、色々熱かったり、熱で吸い取り線のケースが溶けてみたり、使ってない吸い取り線が酸化して使えなくなったりでこちらもストレスMAX!
手動式の半田吸い取り器を使いましょう。
白光 SPPON No.18Gがお勧め。1500円ぐらいしますが金属製で耐久性抜群、ギシギシなったりしません。間違ってコテがぶつかっても溶けたりしません。
容量の大きい20G親指が届かないので作業性があまり良くありません。
時々分解して清掃してください。

スイッチ付きテーブルタップ等

コテの電線を引っ張られないようにするためテーブルタップは必須。
他の電化製品と違ってコンセントの抜き差し回数が以上に多い半田ごてでは、抜き差し行為が結構なストレスになる。線をもって引っ張ると配線が壊れるし、勢いよく抜くとコテを引っ張ってコテがコロンジューギャー。スイッチ&通電ランプ付きのテーブルタップを使うか、コンセントをはずすのが楽になるユニットを付けるのも良い。
私が使っているのはELPA RTP-20H多分ホームセンターで売ってたやつ。
たった300円でストレス激減。

ヒートクリップ

小さな部品を半田付けする際に使用。
本来は半田付けで生じる余分な熱を吸収して電子部品の破損を防ぐものですが、半田付けの熱で破損しない先端の細い洗濯ばさみ(または万力)として使用します。
ストレートタイプ曲がったタイプがあります。
1個ずつあると便利です。
ヒートクリップは軽く挟む力がかなり強いのですが、ラジオペンチに輪ゴムを巻いた物の方が使い勝手がいい場合もあります。


その他工具

ニッパー

電子工作用に用意しましょう。
通常の電工用ニッパーに比べて歯が弱いので鉄などの加工用には使用しないこと
HOZANのN32をお勧めしたいのですが、2000円近くします。
耐久性が非常に高く、刃こぼれせず綺麗に切れます。

ホームセンターで選ぶ際は
・歯を閉じたときの閉まり具合
・グリップをねじった時のがたつき
・思いっきり握った時のギシギシ感
を確認しましょう。

ラジオペンチ

電子工作用に使う場合結構品定めが難しい工具の1つです。
HOZANのP36をお勧めしたいのですが、やはり2000円近くします。
耐久性・剛性が非常に高く、確実につかんだりつぶしたりできます。
切断用の歯は必要ありません。

ニッパー同様ホームセンターで選ぶ際は
・歯を閉じたときの閉まり具合
・グリップをねじった時のがたつき
・思いっきり握った時のギシギシ感
を確認しましょう。

大抵の安いラジペンは「歯を閉じたときの閉まり具合」で脱落します。
P36なら薄い紙でもつかむ事ができますが、安物ラジペンは先端が閉じきらず厚紙すらつかめません。厚紙がつかめない様では抵抗の足が挟めないので全く作業になりません。

つかめたとしてその精度をどの程度維持できるのか、グリップをひねっても歯先がずれないか。

最後の関門「思いっきり握った時のギシギシ感」。
思いっきり握った時にギシギシ感があるやつはグリップなり歯先なりがしなっているので、歯先に100%力が伝わりません。細かい作業をする際は配線をきっちりつかんでおく必要がありますが、歯先がしなるようでは配線がすり抜けてしまいます。


ストレスなく作業をするには各工具がきっちりと役割を果たす必要があります。
「当たり前の事がいつまでも当たり前にできる」これを実現するのが意外と難しいのです。
高い工具には高いなりの性能があります。
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