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Fグループ電子工作講座

秋月電子SH7125ボードで始めるマイコン開発

シリアル通信の設定(XBee S1による無線化2:エクスプローラの配線)

関連
XBee S1による無線化1:モジュールの初期化
XBee S1による無線化3:ベースボードの配線
XBee S1による無線化4:マイコンの設定

車が壊れてみたり、作業が山の様に発生したりでブログの更新が止まっていました。
前回から一ヵ月以上経過してしまっていますがSH7125マイコンボードにXBeeモジュールを接続します。

SH7125マイコンボードが5V系なのに対して、XBeeモジュールが3.3V系なのでそのまま接続することはできません。そこで、XBeeエクスプローラ5Vマイコン用を使用します。
このエクスプローラは何気に高いので、マイコンボードから脱着できるようにコネクタを経由させます。

とりあえずエクスプローラから電線を生やします。
半田付けで失敗する可能性よりコネクタのカシメで失敗する可能性の方が圧倒的に多いです。

1)電線を少し長めに用意する(4色10cm程度)
2)カシメる
3)コネクタのハウジング(プラ部品)に挿す
4)電線の長さを切り揃える
5)電線の反対側をエクスプローラに半田付けする
の手順であればカシメに失敗して電線が短くなってもあとで修正ができます。

何年かやってますが未だにカシメ作業は失敗します。

純正工具だと失敗しないのかもしれませんが、手動工具でも5万円近くします。

これがコンタクト


まず注意しなければいけないのが電線の被覆を剥く長さ。これが第一の難関。
コンタクトの被覆を剥いた部分を固定する部分と同じ長さで剥く必要があります。
これが中々シビア。
短いと当然まともにカシメられません。
長いと先端部に電線が入り込んでしまい、コネクタが接続できなくなります。
長さにして2mm。たぶん2.5mmだと長すぎます。1.5mmだとちょっと短いです。
カシメる前に電線を当てて長さを確認しましょう。

およそこれぐらい。

コンタクトをカシメるためにカシメ器にコンタクトをセットします。これが第二の難関。

カシメサイズは1.6mmの個所を使います。
注意すべきは、はめ込む位置。カシメ器と被覆を剥いた部分を固定する部分がぴったり一致する必要があります。

はめる位置が悪いと先端部を押しつぶしてしまいます。

被覆を固定する部分をキッチリカシメ器に押し当てると正しい位置をカシメられます。
カシメ器の一番奥まで挿さるように軽く握ります。

端子が一番奥まで挿さったら、被覆を剥いた電線を挿入します。
被覆が被覆を剥いた部分を固定する部分に当たるまで突っ込みます。

いよいよカシメます。これが第三の難関。
一気にカシメないと、変な曲がり方をして正しくカシメられません。
軽く握った状態から一気に力を込めてカシメます。
このままだとカシメが不十分で抜ける可能性があるので、最後に両手で思いっきり力をかけます。

綺麗に丸まっており、先端部がつぶれず、被覆を剥いた部分を固定する部分から電線の先が少し見えていれば成功です。


最後に被覆を固定する部分をカシメます。一度1.9mmでカシメます。

ここは思いっきり力をかける必要はありません。
再度1.6mmでカシメ直すとハウジングに綺麗にはまるようになります。


カシメを失敗したら切り落として新しいコンタクトで再度カシメ直します。
失敗することが多いので、コンタクトは多めに用意します。
カシメ終わったら引っ張って抜けないことを確認します。

4本ともカシメ終わったら、ハウジングに挿します。
XHコネクタはよく見るとコンタクトを挿す穴の横に番号が振ってあります。

私はグループの慣例により、1番が5V、4番がGND、2番3番が信号線としています。
また別の慣例により8極コネクタで、1番が5V、8番がGND、5番6番を信号線とした仕様をよく使っています。

4本ともハウジングにはめたら、再度引っ張って抜けないことを確認します。
抜けてしまったら、精密ドライバーのマイナス等を使ってハウジングからコンタクトを抜いてください。
抜けない事を確認できたら電線の長さ切って揃えます。

1)先端を2ミリぐらい被覆を剥く
2)剥いた部分に半田メッキしておく
3)エクスプローラに半田付けする

注意するのは半田メッキ。
盛りすぎると、太くなってエクスプローラの穴に挿さらなくなります。
メッキが不十分だと使っているうちに電線が疲労でちぎれます。
しっかりしみこませたら、電線の弾性を利用しピンと弾いて余分な半田を落とします。
4本分先に半田メッキし、エクスプローラの穴に差さることを確認します。
どうしても差さらない様なら4本とも先端を切り落としてリトライ。

ここまでくればあとはエクスプローラに半田付けするのみ。
GND、5Vの表記がある部分にGND線、5V線を
慣例により
DOUTの表記がある部分に、3番(8極だと6番)の線を
DINの表記がある部分に、2番(8極だと5番)の線を
半田付けします。

これでエクスプローラのコネクタ化が完了。


マイコン間で無線通信を行いたい場合はこれがもう1セット必要です。
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