E1,E1lite,E2エミュレータとCS+を併用すると、ユーザーが定義した変数の値をプログラム
実行中に確認することができるウォッチ機能が利用可能です。今回はこのウォッチ機能を
試してみます。
オンチップデバッグ機能を有効にしてあることと
E1で書き込むこと前提となります。
ウォッチ機能には制約条件があり実行中に確認可能な変数はグローバル変数(関数外で定義
した変数)に限定されます。
そこで、ウォッチで確認したい変数をグローバルエリアへ移動します。
グローバル変数を多用する事はあまり良くないので、確認用のグローバル変数を用意して、
確認用のグローバル変数へ関数内で値を代入するのが良いかもしれません。
続いてデバッグツール(E1)の設定を変更します。
RL78 E1(Serial)(デバッグツール)をダブルクリック
デバッグ・ツール設定のタブから
実行を一瞬停止してアクセスする → はい
標準設定だと500ms間隔で値が更新されます。
間隔を短くすることもできますが、確認する変数の数が多い場合は処理の負荷が大きく
なり、挙動がおかしくなる可能性もあるので要注意。
ここまでできたら一度
プログラムを書き込みます。
CS+の機能を使いE1から書き込んだ状態で
ウォッチに登録したい変数を右クリック → ウォッチに登録
これでウォッチに登録され、実行中に値を確認する事ができます。
あとは実行すれば変数の値が確認できます。
メモリ使用状況の確認
8pin、16pinなど小さいタイプのRL78は低価格小型軽量である反面、ROM(プログラムを
書込める量)、RAM(一度に使える変数の量)も小さくなっています。非常に小さいマイコン
を扱う場合はROM、RAMの制限にかかる可能性がありメモリの空き容量を気にしながら
のプログラム開発が必要となります。
そこで、ROM,RAMの空き容量を確認します。
表示→メモリ・マッピング・プロファイラ
プロファイル(収集)をクリック
情報表示に関するオプション変更に関するメッセージが出てくるので「はい」
これで現在のメモリ使用状況を確認できます。
この値はビルドする度に更新されます。
小規模なプログラムしか作成していませんが、ROM使用率が44%ぐらいでした。