ビーリバーエレクトロニクス
BCSH7125 (CPUボード単体)¥2,900
BCSH7125開発セット¥5,800
アルファプロジェクト
STK-7125(CPUボード)¥2,800
STK-7125EVB-KIT(セット)¥9,800
秋月のSH7125CPUボードは動作させるために周辺回路が必要でしたが、今回のCPUボードはどちらも周辺回路無し単体で動きます。
搭載してあるCPUが秋月のボードと同一でクロックの設定も一致しているため、秋月のボード用に作成したソフトをそのまま流用することができます。
両方セットで注文したので秋月ボードと比較したいと思います。
ビーリバーエレクトロニクスBCSH7125開発セット
外箱
中身
・CPUボード
・書込みソフト、サンプルプログラム、回路図などが入ったCD
・USBケーブル
・外部電源用電源ケーブル
・CPUボード取説
・開発セットマニュアル
開発環境(HEW)はルネサスからダウンロードしてください。
ボードサイズ比較
基板サイズ:46×42
取付穴ピッチ:縦40mm、横36mm
ミニUSBコネクタ、FT232RL搭載でPCとUSB接続で、USB給電にてCPUボード単体で書込みできます。
USB書込みするために実行モード⇔書込みモードの切り替えをシリアル通信のフロー制御で行っている様です。このため秋月ボードの開発で使用した
FDTでは書き込みを行うことができません。開発セット付属の
専用書込みソフト「frw7125.exe」を使用してください。
USB接続しただけだとUSB給電でマイコン内のプログラムが実行されますが、専用書込みソフトで書込みを行うと自動的に書込みモードに切り替わります。
マイコンを使って何か物を作ろうと思った場合相当便利なはずです。
注意1:CPUボード以外にFT232RL搭載のUSB SerialPort(例:USB-RS232C変換器)が接続されている場合、通信先が他のUSB SerialPortに設定されてしまい
書き込めない事があります。
ポート番号を変更してCPUボードを一番若い値にしてもダメでした。
使っていないUSB SerialPortは抜いておいた方が良さそうです。
付属のCDにはビット演算や電流の計算方法な等マイコン開発に必要な基礎知識の説明資料が収録されています。これからマイコン開発を始めたい人にとっては心強い味方になると思います。
デバッグLEDが1つ搭載されており、PB1に接続されています。
(2018/09/26追記)
注意2:RTS信号でCPUのリセット、DTR信号で実行/書込の切り替えを行っている様ですがRTS信号での制御に少々問題があります。
USBシリアル変換器全般の仕様だと思うのですが、PCにUSBシリアル変換器(Aとする)を接続した状態で
別のUSBシリアル変換器(Bとする)のUSBケーブルを抜き差しすると
変換器AのRTSポートが何か制御されるようです。で、BCSH7125はRTS信号でCPUのリセットを行うので、PCへシリアル変換器を抜き差しすると
BCSH7125のプログラムがリセットされます。
USBシリアル変換器の類だと何でもこの現象が起きる様で、
USB-RS232C変換器2種類、
USB-UART変換モジュール、
XBEE USBインターフェイス等を抜き差しするとBCSH7125のリセットがかかります。
ちなみに、BCSH7125のCOMポートをシリアル通信ソフトで開いておけばリセットされません。
対策があります。
そもそもVCP(バーチャルCOMポート)設定がロードされていない場合はこの問題は起きません。
だた、最初に接続した段階で自動的にVCPがロードされる場合もあります。
また、マイコンとの通信用にCOMポートとして使いたい場合もあると思います。
デバイスマネージャーでBCSH7125に該当するCOMポートのプロパティーを開きます。
ポートの設定タブの詳細設定
この症状の現況である、プラグアンドプレイ認識を解除してOK
これで他のUSBシリアル変換器を抜き差ししてもリセットしなくなります。
チェックを外してもモジュール自体のプラグアンドプレイ機能はちゃんと機能します。
アルファプロジェクトSTK-7125EVB-KIT
外箱
中身
・CPUボード
・ベースボード
・USBケーブル
・ピンヘッダ
・デバッグ用ケーブル
開発環境はアルファプロジェクトの
専用ページからダウンロードするか、ルネサスからHEWとFDTをダウンロードしてください。※秋月のSH7125開発環境をそのまま使えます。
ボードサイズ比較
CPUボードサイズ:34×36
ベースボードサイズ:50×80
ベースボード取付穴:縦63mm、横42mm
CPUボード
ベースボード
ベースボードとCPUボードの関係は秋月の物とほぼ同じです。
こちらもミニUSB接続で書き込みます。
ベースボードの奥側にあるスイッチが実行モードと書込みモードの切り替えスイッチです。
USB接続するとCOMポートが2つ接続された扱いになり、片方は書き込み専用、もう片方はデバッグ用です。モード切替スイッチを操作すると自動的に接続先が切り替わる様です。
デバッグLEDはPE0、デバッグスイッチはPF7に接続されています。
お節介な機能を搭載するために色々部品が乗っていてベースボードの価格が若干高いです。
ベースボードの後追いはかなり難しいでしょう。
総括
おススメは圧倒的にビーリバーエレクトロニクスのBCSH7125です。
書込みモードの自動切り替えになっており書込みプログラムが専用品であるため、マイコン本来の書込み手順・回路を勉強するのには向いていません。しかし、USB接続でプログラム開発ができるのでホビーレベルであればこのボードをそのまま搭載して使用できます。