4年ほど前に
四輪駆動のラジコンを自作したのですが、今回はその派生バージョンです。
先日工作関連の部品を探してクローラー(※山道用の四輪駆動車、クロカン)ラジコン専門店
LittleCraft様にお邪魔した際にお店のご厚意で
TRAXXAS TRX-4 Mを操作させて頂きました。
また、お店の外にあるコースを見学させて頂きそのサイズでそんな場所を走行できるのかと
四輪駆動ラジコンへの欲望が再熱しました。
お店のラジコンを見ていたらunixwest18様の
コミカルミニ四駆をＲＣ化する動画を思い出し
ました。
ワイルドミニ四駆をRC化しようとするとパーツを盛大に削る必要があり、また、タイヤと
ギヤが一体化しておりギアが地面に近く防塵加工も難しいので屋外で走らせるとギヤに砂を
巻き込む可能性があります。今までコミカルミニ四駆を買ったことは無かったのですが、
ワイルドミニ四駆の問題を解決できそうだったので早速コミカルミニ四駆を購入しました。
コミカルミニ四駆をRC化するには現状では技術力不足なのと、やはり欲しいのはワイルド
ミニ四駆のラジコンなのでコミカルミニ四駆にオフロードタイヤセットを組み合わせて
ワイルドミニ四駆みたいなラジコンを作成しました。
部品
・タミヤ コミカルミニ四駆 ランドクルーザー100
・タミヤ 楽しい工作シリーズ オフロードタイヤ（ITEM 70096 / 70113 他 ）
・タミヤ 楽しい工作シリーズ クランクアーム（ITEM 70093 / 70105 / 89834 他)
・タミヤ ミニ四駆アルミホイール用ブッシュ（AO-1020）
・タミヤ ミニ四駆 2×72mm 六角シャフト（AO-1043）
・タミヤ ミニ四駆 はとめ（AO-1049）
・レゴテクニック ユニバーサルジョイント 3L（#61903）
・真鍮パイプ φ2、φ3、φ4
・アルミアングル
・ゼムクリップ
電装品
・TowerPro SG92R
・秋月電子 ESP-WROOM-02ピッチ変換キット
・秋月電子 DRV8835使用DCモータードライブキット
・秋月電子 XC9306使用同期整流昇降圧DC/DCコンバータキット
・KEEP POWER 16340
工具
・ドリルチャック
・M2、M3 タップ
・M2 ダイス
・ドリル、ノコギリ、ヤスリ他
回路は自作四駆の時とほぼ同じで、電源ICを降圧型から昇降圧型に変更しました。
2.5Vあれば3.3Vに昇圧できるのですが、アルカリ電池だとモーター始動時の電圧降下
の影響が大きいので現状では新品の電池を使わないと厳しい様です。
3.3V側のコンデンサを増やすなど対策が必要っぽいです。
リチウム１セルなら安定して動かせます。
肝心の裏側
ステアリング部は自作四駆時の構造とほぼ同じです。
今回は小型化のため番線の代わりにミニ四駆のシャフトを曲げてM2ダイスでネジを切り、
アーム側もM2タップでネジ穴を追加しています。
シャフトとアーム本体は半田付けで固定してます。
ミニ四駆のシャフトと真鍮は簡単に半田付けできるので便利。
アーム同士のリンクにはφ3真鍮パイプにφ2で穴あけしてクリップを曲げた部品を
半田付けしています。
サーボのバー側も同じく真鍮パイプを切って曲げたクリップを挿してつけました。
サーボモーター自体はアルミアングルを削ったブラケットにM2タップでネジ穴を作って
ネジ固定しています。
アームの付け根部分も黒いアルミアングルです。
同じくM2とM3タップでネジ加工してあります。
ギヤ類は前後共に基本的にノーマルのままです、
コミカル四駆のドライブシャフトはミニ四駆と同じ規格の2mmシャフトなのですが、
車軸はプラギヤの強度のためか初見の2.5mmシャフトです。
今後の拡張性のため車軸を2mmシャフトに置き換えてハトメも入れました。
これに伴い車軸のギヤを2mmシャフト用に改造しています。
これが今回の新ネタです。
ギヤの穴をドリルでφ3に拡張して
φ3真鍮パイプをカットして
ドリルのチャックで3方向から締め付けることでオニギリ型に加工します。
これで六角シャフトが引っ掛かるようになります。
締め具合でスライドできたり、ガチガチにロックできたりします。
これを万力なりプライヤーなりで圧入すれば完成です。
ステアリング軸も同じ加工の真鍮パイプを入れました。
組立分解作業が必要なので緩めに加工しています。
後輪は適度な摩擦が必要なのでミニ四駆のアルミホイール用ブッシュを使いました。
削ったシャーシ
ステアリング関連部品が当たる部分とタイヤが当たる部分を削ってます。
後輪側も同じような感じです。
ワイルド四駆とワイルドRC化したコミカル四駆の比較
加工の都合上トレッド幅が少し広い以外はほぼワイルド四駆と同じです。
シャーシを削る量を増やせばワイルド四駆と全く同じにもできそうです。
