秋月にてRX220のベースボードが販売終了し、CPUボードのみの販売になっています。
(2018/11/26) ベースボードも復活していました。CPUボード単体購入では開発方法が分からない方も居ると思うので、開発方法を
書いていきたいと思います。
必要な部品・
RX220CPUボードまたは
RX220CPUボード(スイッチ逆)・
5V電源・
電源端子・USB-RS232C変換ケーブル
・
Dサブ9ピンコネクタ(メス)・電線4色
必要な工具・ニッパー
・半田ゴテ
・はんだ
基板の組み立て
CPUボードの組み立ては
RX220の開発環境を準備する(基板編)を参照してください。
ピンヘッダを半田付けする際にベースボードを冶具替わりに使用していますが、無い
のでユニバーサル基板を冶具替わりに使ってください。
PC上の開発環境
PC上の開発環境設定は
RX230ボードの開発環境を参照してください。
HEWは今後更新されないようなのでCS+ for CCを使っていきたいと思います。
書込み端子
RX220CPUボードにシリアル書込みするための端子を取り付けます。
最低限だと2番(RxD)、3番(TxD)、5番(GND)へ配線を半田付けします。
フロー制御対策として7番と8番、4番と6番をショートさせておくとなお安心です。
電源コネクタにも配線を付けます。
中央のピンと繋がっているのがプラス、外側がマイナス
これをCPUボードに付けます。
接続先は下図の黒枠部分
あとで分離したい人は直接半田付けせずダブルピンソケット等を使用してください。
直接半田付けした場合はこんな感じ。
Dサブから送信された信号をCPUボードで受信し、CPUボードから送信された信号をDサブで受信するため、送信と受信がクロスします。
書込み手順
CS+V7.00をインストールすると一緒にインストールされる
Renesas
Flash
Programmer V3.07にて書き込みます。
USBシリアル変換のセットアップ方法は
RX220の開発環境を準備する(PC編)を参照してください。
画面はV2.04とV3.07で大きく異なります。
V3.07基準で説明します。
CPUボードのスイッチを両方ONにする。
※スイッチ逆バージョンだと両方左側にする
RPFを起動。
ファイル>新しいプロジェクトを作成
マイクロコントローラ:RX200
プロジェクト名:任意
作成場所:任意
ツール:COM
ツール詳細:書き込むに使用するCOMポート(USBシリアル変換)
シリアルUSB変換にCPUボードを接続して
CPUボードに電源を投入して、接続
元の画面で接続して
操作が成功しました。と出ていれば成功。
ファイルを指定して書込み
CS+でビルドした場合は
CS+のプロジェクトの場所¥DefaultBuild¥プロジェクト名.mot
HEWでビルドした場合は
HEWのプロジェクトの場所¥プロジェクト名¥Debug¥プロジェクト名.mot
CPUボードの電源を入れ直してスタート
書込めたら
・CPUボードの電源を切る
・CPUに近い側のスイッチ(スイッチ1)をOFF側にする
※スイッチ逆バージョンだとスイッチ2だけ右に設定する
CPUボードに電源を入れると起動する
次回以降は
RFPのプロジェクトの場所にある
プロジェクト名.rpjを起動すれば書込み画面になります。
おまけ
スイッチ逆バージョンのスイッチを正しい位置にしてみた。
半田付けに自信のある方向け。自己責任にて。
加熱しすぎると例によってパターンが剥がれます。スピード勝負。
道具は半田コテ2本、
半田吸い取り器、ピンセット
ハッコーのスッポン20はストロークが長く使いづらいので、スッポン18がオススメ。
スイッチの脚をまとめて加熱できるようにふっくらと半田を盛ります。
半田ゴテ二刀流でスイッチの脚4本をいっぺんに加熱します。
半田が溶けたら半田ゴテでスイッチを挟んで持ち上げればスイッチが取れます。
スイッチと基板表面に残った余分な半田は吸い取り器で除去します。
基板はパターン4つのうち1つだけ半田を残しておくと作業が楽になります。
ピンセットでスイッチをつまんで半田付けします。
1つだけパターンに半田を残しておけば、溶かしてくっつけるだけなので作業が楽です。
残りの脚も半田付けして終了。