RX220マイコンボード開発セットを使うためには、付属の部品を半田付けする必要があります。
「RX220 まず、初めに!」等の付属CDの取扱説明書だと半田付けが完了している事が前提となっており、半田付けに関する説明がありません。
組立に必要なもの・カッターナイフ
・カッターマット(相当品)
・半田ゴテ
・はんだ
マイコンを動かす時に必要なもの・
5V電源(3V可)
開発に必要なもの・WindowsPC(+CDドライブ)
・
USB-RS232C変換器
ピンヘッダの切断
長いピンヘッダが2本付属しているので、これを必要な長さにカットします。
14列:4個
7列:1個
3列:1個
14列を目視で数えると数え間違いする可能性があるので、ここは付属のピンソケットを使います。
あまり奥まで差し込むとピンが抜ける事があります。
ピン数を数えるだけので押し込む必要はありません。
切る場所を決めたらカッターナイフで切ります。
ニッパーだとあまり綺麗に切れません。
テーブルの端で溝に沿って上からカッターを真っすぐ押し付けてダンッと切ります。
一気に切るのが怖い人は少し切り目を入れたら反対側から切りなおすのが良いでしょう。
長いピンヘッダから2本切り出すことができます。後で使うので4本切り出しておきましょう。
JP1用の2×3とCN3用の2×7も1つづつ切り出しておきます。
これで半田付けに必要な部品が揃いました。
写真右の2列と12列のピンヘッダは余る部品です。
CPUボードの半田付け
CPUボードに切り出したピンヘッダを半田付けします。
そのまま半田付けするとピンが斜めについてベースボードにはまらなくなる可能性があります。
そこで、半田付けの際にはベースボードを利用します。
この状態で半田付けすれば、ずれる事はありません。
※半田付けするのはCPUボード側のみです。とりあえず各ピンヘッダの角1点を半田付けします。
1点半田付けしたら「真っすぐついている」「隙間が無い」事を確認します。
失敗例
傾いた
隙間ができた
こうなった場合はCPUボードを上から軽く押しながらはんだを溶かしなおすと奥まで挿さります。
正しく半田付けできていればこうなります。
正しい位置に半田付けできているのを確認したら対角を半田付けします。
もう一方の列も半田付けします。左列の一番下は半田が付きにくいので注意が必要です。
これは接続先がGNDで、銅板の面積が他の端子と比べて極端に大きいためなかなか温まらないのが原因です。先に上の列を半田付けしてから下の列を半田付けすると作業がしやすいでしょう。
正しく半田付けできていれば奥まですんなり刺さります。
※半田付けするのはCPUボード側のみです。すんなり刺さるのを確認したらあとは残りのピンをひたすら半田付けします。
これでCPUボードが完成しました。
ベースボードの半田付け
ベースボードに残りの部品を半田付けします。
背の高い部品があると半田付けするときに部品が奥までささりません。
背の低い部品から順につけるのが半田付けのセオリーです。
ピンソケットを半田付けするときはCPUボードを利用します。
この状態で半田付けすればピンソケットもまっすぐ付きます。
この時CPUボードをピンソケットの奥まで挿す必要はありません。
奥まで挿して数ピンだけ半田付けした後CPUボードを抜こうとするとピンソケットの端子が
台座から抜ける事があります。
奥まで挿した場合は途中でCPUボードを抜かず、CPUボードを抜くのはピンを半分以上半田付けしてからにしましょう。
CPUボードと同様に
1点半田付け→傾いていないか確認→対角半田付け→傾いていないか確認→残りを半田付け
の手順で半田付けします。
ピンソケットの半田付けが終わったら残りのピンヘッダを全て半田付けしておきます。
最後にRS232Cのコネクタと電源コネクタを半田付けします。
RS232Cコネクタは半田付けの際に隙間ができやすいので注意が必要です。
ピンを複数本半田付けしてしまうと修正が難しくなります。
必ず1ピン半田付けした時点で正しく半田付けされているか確認します。
隙間ができたら指で軽く押さえながらはんだを溶かせは正しい位置に半田付けできます。
半田付けが終わりました。
ジャンパピンを差して
CPUボードを取り付ければベースボードの完成です。
CPUボードのスイッチに貼ってある黄色いセロハンテープの様なものは半田付けや防湿材塗布の際にスイッチ内にゴミがはいらないようにするためのカバーで、組み立て後は必要ありません。
このままではスイッチが切り替えられないのでテープは剥がしてしまします。
これでベースボードの準備ができました。
RX220の開発環境を準備する(PC編)RX220の開発環境を準備する(CPUボードだけ買った人編)